今週の日曜東京メインは2017年の牝馬クラシックの第2戦となるオークス(GI)。
東京競馬場5週連続GI開催の3週目。

今年の3歳牝馬のナンバーワンを決める戦いです。

ハイレベルと言われている今年の3歳牝馬。
そんな中で当初は一歩抜けた存在だったのが昨年の2歳女王ソウルスターリング。

しかし断然人気で迎えた桜花賞では渋った馬場の影響か3着に敗れる波乱。
ソウルスターリングは距離が延びていいタイプではなくこの結果でオークスが一気に混戦模様に。

注目のファンディーナのオークス回避もあり、オークスはなかなか難解なレースとなりそう。
牝馬クラシック2冠目は果たしてどのような結末となるのでしょうか。

◇オークス2017(GI、芝2400m、東京)の出走予定馬(枠順)

1-1 モズカッチャン 55.0 和田
1-2 ソウルスターリング 55.0 C・ルメール

2-3 フローレスマジック 55.0 戸崎
2-4 ミスパンテール 55.0 四位

3-5 モーヴサファイア 55.0 北村友
3-6 ハローユニコーン 55.0 柴山雄

4-7 ディアドラ 55.0 岩田
4-8 ホウオウパフューム 55.0 松岡正

5-9 ディーパワンサ 55.0 内田博
5-10 ブラックスビーチ 55.0 北村宏

6-11 レッドコルディス 55.0 吉田豊
6-12 ブラックオニキス 55.0 大野

7-13 レーヌミノル 55.0 池添
7-14 リスグラシュー 55.0 武豊
7-15 ヤマカツグレース 55.0 横山典

8-16 アドマイヤミヤビ 55.0 M・デムーロ
8-17 カリビアンゴールド 55.0 田中勝
8-18 マナローラ 55.0 蛯名

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桜花賞で断然人気に推されたソウルスターリングが3着に敗れたことで混戦模様の今年のオークス。
実績からはソウルスターリング、リスグラシュー、アドマイヤミヤビあたりが中心になりそう。

距離適性からNHKマイルカップに向かうと思われていた桜花賞馬レーヌミノル。
しかしNHKマイルCではなくオークスで2冠を目指すことになりました。

これは何とも意外な決断。
明らかに2400mという距離はこの馬には長いと思うのですが。。。

人気薄で桜花賞を勝ってしまったために陣営に欲が出てきたのでしょうか。。。
距離に不安があるだけにレースではとにかく折り合い次第。

7枠13番から池添騎手がどのような騎乗を見せるかも注目です。
過去にも距離不安を抱えながら能力だけで馬券に絡んだ短距離馬はいるのでこの馬も可能性はありそうですが。。。

ソウルスターリングは単勝1.4倍に推された桜花賞で3着。
稍重の馬場が堪えたのか直線でいつもの伸びがありませんでした。

血統的にも距離延長には若干の不安があるソウルスターリング。
桜花賞の敗因が馬場にあったとしても2400mの距離延長はプラスではないでしょう。

それでも枠は絶好の1枠2番。
この枠なら距離損なく最短距離を回ってこられるのはプラス。

メンバーを見てもスローペースが必至、良馬場なら能力で押し切る可能性もありそうです。
今週は週末まで天気が崩れる予報は出ていないので陣営はひとまず一安心でしょう。

リスグラシューは桜花賞で2着。
勝ったレーヌミノルは捕え切れませんでしたがソウルスターリングには初めて先着しました。

こちらはソウルスターリングとは違い距離が延びて良さそうなタイプ。
オークスはすべての馬にとって未知の距離となる東京2400m。

枠はやや外に入りましたが、東京の2400mならリスグラシューの逆転も十分にありそうです。
しかし極端な上がり勝負になり後方から追い込んだ場合は届かない可能性も・・・。

出世レースであるクイーンカップを勝ったのがアドマイヤミヤビ。
強烈な末脚で見事に重賞初勝利を挙げました。

しかし久々となった桜花賞では12着に惨敗。
まったく見せ場がなく終わってしまいました。

ただ、この馬はもともと桜花賞よりもオークスが良さそうな一頭。
百日草特別ではのちに京都2歳S、弥生賞を勝つカデナ、クイーンCではNHKマイルCを勝ったアエロリットにも勝っています。

東京コースにも実績十分なので桜花賞をひと叩きされたことでオークスでは一変が見られそう。
できればもう少し内枠が欲しかったところではあります。

前哨戦のフローラSは波乱の決着。
12番人気のモズカッチャンが勝ち、10番人気のヤマカツグレースが2着に入りました。

しかし壮絶な叩き合いの末の勝利でどちらもスケール感はイマイチ。
モズカッチャンはこれで3連勝ですがこれ以上の上積みとなると???

本番で桜花賞組を相手に好勝負するにはもうワンランクレベルを上げる必要がありそうで苦戦しそう。
トライアルではもう少し余力を持った勝ち方をしてほしかったところです。

3着がフローレスマジックなのでレース自体はそこまで低レベルというわけではないのでしょうが。。。

ハイレベルと言われる3歳牝馬ですが、
レースの盛り上がりという点ではファンディーナとルヴォワールが回避してしまったのは残念。

オークスで期待できそうだったファンディーナはオークスを回避。
牝馬ながら果敢に挑戦した皐月賞は7着。

皐月賞からの回復に思いのほか手間取ったようで秋に備えて休養が決まりました。
秋は秋華賞を目標に調整されるとのこと。

デビューから1800mを中心に使われているように距離が延びてさらに良さそうなのがこの馬。
秋は秋華賞やエリザベス女王杯でまた素晴らしい走りを見せてくれそう。

しっかり馬を立て直して秋にはもう一回り大きくなった姿を見せてもらいたいものです。

ここまで2戦2勝のルヴォワール。
前走のミモザ賞を圧勝しクラシック戦線に名乗りを上げました。

当初の予定ではフローラSからオークスの予定でしたが外傷のためフローラSを回避。
ぶっつけでオークスに向かうローテでしたが結局オークスも回避。

前走の走りから期待は高い馬ですが順調さを欠いている点は気になるところ。
素質はある馬なのでしっかり馬を立て直して秋に備えてもらいましょう。

ファンディーナの回避で混戦模様がさらに増した今年のオークス。
それでも基本的には桜花賞組が中心となりそうです。

続いてオークスに至るまでの今年の主要レースの結果を見てみましょう。

◇Road to オークス2017

12月11日(日)
阪神JF(GI、芝1600m、阪神)

1着 ソウルスターリング
2着 リスグラシュー
3着 レーヌミノル

1月8日(日)
フェアリーS(GIII、芝1600m、中山)

1着 ライジングリーズン
2着 アエロリット
3着 モリトシラユリ

1月17日(火)
紅梅S(OP、芝1400m、京都)

1着 アロンザモナ
2着 エントリーチケット
3着 ビーカーリー

2月4日(土)
エルフィンS(OP、芝1600m、京都)

1着 サロニカ
2着 アドマイヤローザ
3着 ミリッサ

2月11日(土)
クイーンC(GIII、芝1600m、東京)

1着 アドマイヤミヤビ
2着 アエロリット
3着 フローレスマジック

3月4日(土)
チューリップ賞(GIII、芝1600m、阪神)

1着 ソウルスターリング
2着 ミスパンテール
3着 リスグラシュー

3月11日(土)
アネモネS(OP、芝1600m、中山)

1着 ライジングリーズン
2着 ディアドラ
3着 スズカゼ

3月12日(日)
フィリーズレビュー(GII、芝1400m、阪神)

1着 カラクレナイ
2着 レーヌミノル
3着 ゴールドケープ

3月20日(祝月)
フラワーC(GIII、芝1800m、中山)

1着 ファンディーナ
2着 シーズララバイ
3着 ドロウアカード

4月9日(日)
忘れな草賞(OP、芝2000m、阪神)

1着 ハローユニコーン
2着 アルメリアブルーム
3着 ドロウアカード

4月9日(日)
桜花賞(GI、芝1600m、阪神)

1着 レーヌミノル
2着 リスグラシュー
3着 ソウルスターリング

4月23日(日)
フローラS(GII、芝2000m、東京)

1着 モズカッチャン
2着 ヤマカツグレース
3着 フローレスマジック

4月30日(日)
スイートピーS(OP、芝2000m、東京)

1着 ブラックスビーチ
2着 カリビアンゴールド
3着 ムーンザムーン

印象的なのは阪神JFと桜花賞の結果。
同じ条件ということもあるのでしょうが、着順こそ違えど上位3頭は同じ顔触れ。

この結果からもこの3頭は世代屈指の実力を持っていると言えそう。
あとは東京2400mという未知の距離への適性がどうかというところだけでしょう。

その他でポイントとなりそうなのがクイーンC。
2着のアエロリットがNHKマイルCを勝ったことでその価値が急上昇。

このレースで1着だったアドマイヤミヤビ、3着のフローレスマジックには注意が必要。
クイーンCはオークスとも相性のいいレースなのでこの2頭にはオークスでも注目したほうが良さそうです。

スローの瞬発力勝負になることも多いオークス。
というわけで出走馬のここまでの上がりタイムを比較。

上位5頭は以下のようになりました。

1.カリビアンゴールド 33.1 スイートピーS2着 東京1800m
2.フローレスマジック 33.3 アルテミスS2着 東京1600m
3.ブラックスビーチ 33.4 スイートピーS1着 東京1800m
4.リスグラシュー 33.5 アルテミスS1着 東京1600m
4.アドマイヤミヤビ 33.5 百日草特別1着 東京2000m

直線が長いことも影響していますが今回と同じ東京コースで出た記録が上位を独占。
この5頭は上がり勝負になっても数字的な裏付けはありそうです。

ランクインしていないソウルスターリングですがチューリップSで33.8の上がりを記録。
先行して阪神コースでこの上がりですからこの馬も瞬発力勝負には対応できそうです。

一方でレーヌミノルはこれまで33秒台の上がりが一度もなく瞬発力勝負になると分が悪そう。
桜花賞も道悪で力の勝負になったことが味方したのかもしれません。

長距離血統でもないので持久力勝負に持ち込むわけにもいかずなかなか乗り方が難しくなりそうです。

◇オークス 2017 追い切り情報

◆レーヌミノル
【最終追い切り】
5/17:栗東CW(良)6F:83.8-67.3-51.7-38.2-13.3(助手/馬なり)
外メイショウカシュウ(一杯)を6Fで0.5秒追走、1F併せで0.3秒先着

【1週前追い切り】
5/10:栗東CW(良)6F:81.8-64.9-50.0-36.6-12.4(池添/馬なり)
中ダンツエンペラー(一杯)を6Fで1.0秒追走、1F併せで1.0秒先着
外メイショウミツボシ(一杯)を6Fで1.0秒追走、1F併せで1.1秒先着

【2週前追い切り】
5/3:栗東CW(良)6F:84.8-67.9-53.4-39.4-12.4(助手/馬なり)

◆ソウルスターリング
【最終追い切り】
5/17:美浦南W(稍)5F:68.5-53.1-39.0-12.6(ルメール/馬なり)

【1週前追い切り】
5/10:美浦南W(重)5F:70.6-54.8-40.6-12.8(助手/馬なり)
内シンボリバーグ(馬なり)を5Fで0.6秒追走、1F併せで併入
中ラユロット(馬なり)を4Fで0.8秒追走、1F併せで併入

◆リスグラシュー
【最終追い切り】
5/17:栗東CW(良)4F:52.3-38.1-12.0(坂井/仕掛け)

【1週前追い切り】
5/10:栗東坂路(良)4F:52.2-38.0-24.9-12.8(武豊/馬なり)
外タイセイサミット(馬なり)と併せで併入

【2週前追い切り】
5/4:栗東坂路(良)4F:53.4-38.9-25.6-13.0(助手/馬なり)

◆アドマイヤミヤビ
【最終追い切り】
5/17:栗東坂路(良)4F:55.0-40.4-27.1-13.6(助手/馬なり)

【1週前追い切り】
5/10:栗東CW(良)6F:84.2-67.9-53.3-38.9-11.9(デムーロ/馬なり)

【2週前追い切り】
5/4:栗東CW(良)6F:84.2-68.2-52.9-38.6-12.1(助手/馬なり)

◆ミスパンテール
【最終追い切り】
5/17:栗東坂路(良)4F:55.8-39.9-26.2-13.1(四位/馬なり)

【1週前追い切り】
5/10:栗東CW(良)6F:80.9-66.5-52.4-39.0-12.6(四位/一杯)

◆モズカッチャン
【最終追い切り】
5/17:栗東坂路(良)4F:54.8-40.0-25.6-12.4(助手/仕掛け)

【1週前追い切り】
5/10:栗東坂路(良)4F:55.4-40.8-26.5-12.4(助手/馬なり)

◆フローレスマジック
【最終追い切り】
5/17:美浦南W(稍)6F:80.7-66.0-51.8-38.3-12.5(戸崎/G一杯)
内シルヴァーコード(馬なり)に6Fで0.4秒先行、1F併せで併入
外ヴァンクールシルク(一杯)を6Fで0.6秒追走、1F併せで併入

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