今年の米国3冠レースに登録した登録馬418頭が日本時間25日、主催者から発表された。
日本馬から登録したのはここまで4戦全勝のエピカリスなど9頭。

登録馬は以下の通り。
※全て牡馬3歳

・アディラート(栗東・須貝)
・エピカリス(美浦・萩原)
・コーカス(栗東・藤原英)
・タスクフォース(栗東・須貝)
・ハイランドピーク(美浦・土田)

・フォギーナイト(美浦・堀)
・マイブルーヘブン(栗東・高橋忠)
・モンサンレガーメ(美浦・牧)
・レヴァンテライオン(栗東・矢作)

◇2017年、米3冠レース日程

・ケンタッキーダービー(5月6日、ダート2000m、チャーチルダウンズ)

・プリークネスS(5月20日、ダート1900m、ピムリコ)

・ベルモントS(6月10日、ダート2400m、ベルモントパーク)

◇昨年創設された「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」により今年から日本馬にもチャンスが!!

今年9頭も米3冠レースに日本馬が登録したのは「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」が創設されたため。

「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」は、カトレア賞、ヒヤシンスSの上位4着馬までにポイントを付与。
合計ポイント最上位の馬が2017年5月6日(土)にチャーチルダウンズ競馬場で行われるケンタッキーダービー(米G1)に出走できる日本馬に向けたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズです。
※同ポイントで並んだ場合は特別レースでの獲得賞金順

つまり今年からは最低でも日本から1頭がケンタッキーダービーに出走できるようになるわけです。
ケンタッキーダービーに出走するには前哨戦に設定されたポイントを獲得する必要があります。

これまでそのポイント対象レースはアメリカ国内やドバイといった海外のレースのみが対象。
そのためケンタッキーダービーに出走するには昨年のラニのように海外に遠征してポイントを獲得する必要がありました。

しかし、今回日本国内にポイントレースが設定されたことにより海外遠征が不要に。
この国内2レースでポイントを獲得すればケンタッキーダービーへの道が開かれることになったわけです。

恐らく昨年、ラニが米3冠レースに出走。
日本でも盛り上がりを見せたためにアメリカ側がこの制度を作ったんでしょう(笑)。

日本馬が出ればJRAとしても米3冠レースの馬券が国内で販売できます。
双方にメリットがあるため今回の「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」創設の運びとなったのでしょう。

この制度により今後は毎年ケンタッキーダービーなど米3冠に出走する日本馬が出てきそう。
国内には3歳のダート路線が整備されていないのでダート馬にとっては選択肢が広がりそうです。

◇「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」対象レース!!

2016年11月26日(土)
カトレア賞(2歳500万円以下 、ダート1600m、東京)

1着 モンサンレガーメ
2着 コーカス
3着 ブランエクラ
4着 ラバピエス

2017年2月19日(日)
ヒヤシンスステークス(3歳OP 、ダート1600m、東京)

1着 エピカリス
2着 アディラート
3着 ハイパーノヴァ
4着 フォギーナイト

◇「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」ポイント 最終結果

1 エピカリス 50P
2 モンサンレガーメ 40P
3 アディラート 20P
4 コーカス 16P
5 ハイパーノヴァ 10P
6 ブランエクラ 8P
7 フォギーナイト 5P
8 ラバピエス 4P

ヒヤシンスSを勝ったエピカリスが50Pでトップに。
今年のケンタッキーダービーへの優先出走権を手にした。

なお、エピカリスは次走にUAEダービーを予定。
今日の結果を踏まえてどのような決断を下すのか注目されます。

昨年のラニのようにUAEダービーからケンタッキーダービーを目指してもらいたいですね。