毎年、天皇賞・春や宝塚記念のステップレースとして有力馬が集まる産経大阪杯(GII)。
その産経大阪杯が来年からGIに格上げされる方針であることがJRAから発表された。

今回の決定は春シーズンの古馬中距離戦線の充実が目的。
現状ではこの時期に中距離を主戦場にする馬に国内に目標となるGIがなく、
近年は多くの馬がドバイや香港、豪州に遠征するケースが増えている。

そのため国内競馬のこれ以上の空洞化を防ぐ意味もありGIへの格上げを決めたようだ。

毎年時期的に有力馬が多く集まる傾向にある産経大阪杯。
今年もなかなか豪華なメンバーが揃いそう。

◆2016 産経大阪杯(GII) 主な出走予定馬

・ラブリーデイ M・デムーロ
・キタサンブラック 武豊
・ショウナンパンドラ 
・イスラボニータ 蛯名
・アンビシャス C・ルメール
・ヌーヴォレコルト 岩田康
・タッチングスピーチ 福永祐 など

来年GIに格上げされるとさらに豪華なメンバーが揃うことになりそうだ。
時期が時期だけにこのレースから始動する馬も増えそうで、
そうなると休み明けでGIということから馬券的にも波乱要素が多く今以上に面白いレースとなりそう。

ただ、個人的にはこれでますます阪神大賞典、日経賞、天皇賞・春の存在が薄くなりそうな予感。
最近は長距離GIが嫌煙される傾向もあり、今後はその傾向にますます拍車がかかりそう。
個人的には長距離レースが好きなので時代の流れとはいえこれはちょっと寂しい。

それでも春のGIに秋のような古馬GIロードができるのはいいこと。
産経大阪杯→天皇賞・春→宝塚記念という古馬の王道路線が確立されることになる。
JRAから正式な格上げの発表がされるのを待ちたい。