いよいよレース当日となった今年の凱旋門賞。
今年はダービー馬マカヒキが日本から凱旋門賞に参戦します。

当初はドゥラメンテが秋の大目標にしていた今年の凱旋門賞。
しかしそのドゥラメンテは宝塚記念で入線後に故障。
結局、そのまま引退ということになってしまいました。

例年ならロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞ですが、
今年はロンシャンが改修工事中のためシャンティイ競馬場での開催。

例年とは違うコースで行われる今年の凱旋門賞。
これがマカヒキにとって吉と出ますか。

凱旋門賞ウィークに入ってからラクレッソニエール、マインディングなど有力3歳牝馬が回避。
一時は出走すると噂もあったアルマンゾでしたが結局は回避が決定。

3歳の有力馬が3頭とも回避することになりました。

最終的には今年の凱旋門賞は16頭立て。
フルゲートは20頭だったと思うので今年はちょっと少なめですね。

1番人気のポストポンドは7番ゲート、日本のマカヒキは14番ゲートに決まりました。
マカヒキの14番ゲートはちょっとマイナス。正直なところ、もう少し内の枠が欲しかったでしょうね。

◇凱旋門賞2016 出走馬(枠順)
※発走時刻は日本時間の10/2(日)23時05分の予定

1番ゲート 12番 ヴェデヴァニ(仏) 56 A・バデル

2番ゲート 6番 ザグレーギャツビー(英) 59.5 J・ドイル

3番ゲート 9番 シルジャンズサガ(仏) 58 P・ブドー

4番ゲート 7番 シルバーウェーヴ(仏) 59.5 C・スミヨン

5番ゲート 13番 タリスマニック(仏) 56 M・バルザローナ

6番ゲート 11番 ハーザンド(愛) 56 P・スマレン

7番ゲート 2番 ポストポンド(英) 59.5 A・アッゼニ

8番ゲート 1番 ニューベイ(仏) 59.5 V・シュミノー

9番ゲート 5番 ワンフットインヘヴン(仏) 59.5 C・デムーロ

10番ゲート 15番 サヴォワヴィーヴル(独) 56 F・ティリツキ

11番ゲート 4番 ハイランドリール(愛) 59.5 S・ヘファナン

12番ゲート 10番 ファウンド(愛) 58 R・ムーア

13番ゲート 3番 ミグワール(仏) 59.5 O・ペリエ

14番ゲート 14番 マカヒキ(日) 56 C・ルメール

15番ゲート 16番 レフトハンド(仏) 54.5 M・ギュイヨン

16番ゲート 8番 オーダーオブセントジョージ(愛) 59.5 L・デットーリ

今年は11頭の日本馬が凱旋門賞に登録したものの、
ドゥラメンテの引退もあり結局凱旋門賞に挑戦するのはマカヒキのみ。

そのマカヒキは栗東に帰厩後から順調に調整され、
8月11日には実質的な国内での最終追い切りを無事に消化。

8月19日に出国したマカヒキは予定通り滞在先となる仏シャンティイにある小林智厩舎に到着。
現地では帯同馬のマイフリヴァとともにシャンティイで調整されています。

注目された凱旋門賞の前哨戦ニエル賞(GII、芝2400m、9月11日=シャンティイ)では圧倒的な人気に応え優勝。
着差こそわずかでしたが余力十分の勝利でした。

心配された距離適性、馬場適性もまったく問題なさそう。
ただ、本番で多頭数になった時にどうなるかというのはありますが。。。

9月20日にはシャンティイ調教場の芝コースで凱旋門賞の1週前追い切りを消化。
最終追い切りはルメール騎手が跨り、27日にエーグル調教場の直線芝コースで行われました。

追い切りも無事に終わりあとはレースを待つのみです。

なお、ニエル賞に続き凱旋門賞でも鞍上はルメール騎手。
3歳馬が有利な凱旋門賞なだけに本番でも面白い存在となりそうです。

◇マカヒキ、出国前追い切り時計

8/17:栗東坂路(良):54.8-39.2-25.6-12.7(助手/馬なり)

8/14:栗東坂路(良):58.5-42.5-27.3-13.2(助手/馬なり)

8/11:栗東CW(良):7F・97.1-66.7-51.7-38.0-12.4(C・ルメール/馬なり)

8/7:栗東坂路(良):59.1-42.7-27.3-13.7(助手/馬なり)

8/4:栗東CW(良):6F・82.6-67.4-53.3-39.6-11.7(助手/馬なり)

7/31:栗東坂路(良):52.7-38.9-25.7-13.0(助手/馬なり)

7/28:栗東CW(良):6F・81.5-67.0-53.1-39.8-12.9(助手/馬なり)

7/27:栗東坂路(重):60.7-44.4-28.7-14.4(助手/馬なり)

7/24:栗東坂路(良):57.4-40.9-25.5-12.5(助手/馬なり)

7/21:栗東坂路(良):56.8-42.0-27.7-14.0(助手/馬なり)

また、すでに海外の主要ブックメーカーでは凱旋門賞の事前オッズが発表されています。
それでは早速、上位人気の有力馬を見ていきましょう。

今年に入りドバイシーマC、コロネーションCに続き、英インターナショナルSも勝ったポストポンドが一番人気。
この馬は今年に入ってから凱旋門賞の事前オッズでずっと1番人気をキープしています。

今年のドバイシーマCでドゥラメンテに勝った馬だと言えば思い出す方も多いんじゃないでしょうか。
先行、差しと自在な脚があるのがこの馬の持ち味。安定感は抜群です。

キングジョージこそ直前で回避したものの、英インターナショナルSでしっかり勝利しこれで6連勝。
2着がキングジョージを勝ったハイランドリールでしたから改めてこの馬の強さを再認識させる結果となりました。

昨年は厩舎移籍のゴタゴタがあり凱旋門賞には出走しなかったポストポンド。
今年は悲願の凱旋門賞制覇を目指します。

ステップレースには出走せず凱旋門賞に直行するローテーションがどう出ますか。

凱旋門有力馬が多く出走し注目された愛チャンピオンSを制したのは今年の仏ダービー馬アルマンゾ!!!
レース前の評価はそこまで高くなかったんですが大外一気の見事な末脚でした。

英愛ダービー馬ハーザンド、GI6勝のマインディングらを抑えての優勝で凱旋門賞のオッズも一気に2番人気に跳ね上がりました。
17倍から一気に6倍ですからこの勝利がどれだけインパクトがあったかがわかります。

しかし凱旋門賞へは出走せず次走は英チャンピオンSになる模様。
一時は凱旋門賞への出走するとの話が浮上したのですが結局凱旋門賞は回避となりました。

毎年その斤量面の有利さで凱旋門賞で注目を集める3歳牝馬。
しかしこちらもは有力どころが直前で回避。

地元フランスの今年の2冠牝馬ラクレッソニエール。
なんとここまで仏1000ギニー、仏オークス勝ちなど8戦8勝の無敗。

凱旋門賞前最後のレースとなった前走のノネット賞(仏GII)も快勝。
事前のオッズでも2番人気に推されていたんですが故障で無念の直前回避。

今年の英1000ギニー、英オークス、ナッソーSなどすでにGIで6勝を挙げているのがマインディング。
ただ、注目された前走の愛チャンピオンSではやや伸びを欠いて3着。

凱旋門賞での巻き返しが期待されましたが次走は英チャンピオンSに決定。
陣営は2000mがベストと見ているようで凱旋門賞はパスしたようです。

牝馬勢でエース格なのは4歳牝馬のファウンド。
3歳時にBCターフを勝った牝馬なんですがなんとこの馬現在GIで5戦連続2着中。

前走の愛チャンピオンSでも強豪揃う中やっぱり2着でした。
今年から日本でも馬券が買えるようになる凱旋門賞。

この馬の2着固定の馬券は是非とも押さえてください!!

有力馬の回避で手薄になった3歳牝馬ですが伏兵になりそうなのがレフトハンド。
この馬、実は今年の仏オークスであのラクレッソニエールの僅差の2着。

前走の前哨戦ヴェルメイユ賞もしっかり勝っており実力は折り紙つき。
レース前は伏兵扱いの馬でも激走するのが3歳牝馬。

穴党の方はこの馬を覚えておいたほうがいいと思います。

英愛と2つのダービーを連勝中だったハーザンドは愛チャンピオンSで8着に敗れオッズも後退。
ただ2000mが短かったと見ることもでき、2400mの凱旋門賞での巻き返しは十分にありそう。

重馬場が得意なこの馬にとっては当日の馬場状態もポイントとなりそうです。
※現地の天気予報では凱旋門賞当日も大きな天気の崩れはなく、良馬場でレースは行われそうです。

凱旋門賞と並ぶビッグレースであるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS。
今年はハイランドリールが逃げ切り勝ちをおさめました。
ポストポンドの回避で一転、混戦模様となりましたが終わってみれば勝ったのはハイランドリール。

ただ、その後、ハイランドリールは英インターナショナルSではポストポンドの2着。
愛チャンピオンSでも7着に敗れており、凱旋門賞に出てきても勝ち切るのは難しいかもしれません。

毎年、凱旋門賞に有力馬を多く出走させてくるオブライエン厩舎。
今年はファウンド、ハイランドリール、オーダーオブセントジョージの古馬3頭が出走を予定。

主戦のR・ムーア騎手が厩舎のどの馬に騎乗するのかがポイントになりそうです。
オブライエン厩舎はそのレースで一番可能性がありそうな馬にR・ムーア騎手を乗せるのが定番となっています。

そのムーア騎手は今年の凱旋門賞ではファウンドに騎乗。
今年の凱旋門賞、オブライエン厩舎のエースはファウンドということでしょう。

現時点での凱旋門賞の事前オッズは以下のような人気になっています。
※オッズは大手ブックメーカー、ウィリアムヒルのものを参照
※10月2日現在のオッズ

ポストポンド 3.00

マカヒキ 8.00

ファウンド 8.50

ハーザンド 9.00

ニューベイ 13.00

レフトハンド 21.00

シルバーウェーブ 23.00

オーダーオブセントジョージ 23.00

ハイランドリール 26.00

サヴォワヴィーヴル 51.00

タリスマニック 51.00

ザ・グレイギャッツビー 67.00

ワンフットインヘヴン 81.00

シルジャンズサガ 101.00

ミグウォー 101.00

ヴェデヴァニ 251.00

有力馬の回避で日本馬から参戦予定のマカヒキは2番人気に浮上。
フランス競馬の中では比較的時計の速いシャンティイ競馬場。

ニエル賞の勝利で本番でも有力馬の一頭として評価されているようです。

海外ブックメーカーのオッズの面白いところは買った時点のオッズがそのまま適用されるところ。
まぁ、出るかわからない馬を買うリスクは伴いますが(笑)。

そして今年の凱旋門賞から日本でも海外の馬券が買えるようになることが正式に発表されました。
オッズはJRAが算出する日本独自のオッズになります。

凱旋門の馬券はインターネット投票(A-PAT、即PAT)限定で発売。
ウインズや競馬場での現金販売はありません。

馬券は10月2日(日)の午前10時から発売開始。
枠連を除く7式別が発売されます。
※単勝、複勝、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単

オッズは国内独自のオッズで現地や海外のオッズとは違うものとなります。

したがってマカヒキ絡みの馬券は人気になりそうですね。
その一方で海外勢のオッズが実績に比べておいしいオッズになるかもしれません。

気になる凱旋門賞のテレビ中継ですが今年はマカヒキが出走するので地上波、BSともにテレビ中継あり。
地上波はフジテレビ系列でレースの模様を生中継。

BSではグリーンチャンネルが無料放送で生中継してくれます。
グリーンチャンネルが無料放送なのはありがたいですね。

凱旋門賞の発走時刻は日本時間10月2日(日)23時05分の予定です。

◇地上波放送(フジテレビ系列)
「Mr.サンデー × スポーツLIFE HERO’SコラボSP」

日時:10月2日(日) 22:00~24:40(予定)
※番組内にて凱旋門賞を生中継

◇BS放送(グリーンチャンネル)
「海外競馬馬券発売開始記念番組! 2016凱旋門賞中継」※生中継

日時:10月2日(日) 22:30~24:00(予定)(※1無料放送)
※放送予定等の詳細は、各放送局のホームページ等でご確認ください。
※放送局の都合により、放送内容が変更となる場合があります。