今週の日曜中京メインはチャンピオンズカップ2017(GI)。
秋のダート王決定戦です。
ジャパンカップダートが消滅し、チャンピオンズカップとして生まれ変わって今年で4回目となります。
今年はアポロケンタッキーが直前で取消、15頭立てとなりました。
例年通り、今年も有力馬はJBCクラシック、武蔵野S、みやこSをステップにしての参戦。
ただし、過去3年はすべて波乱の決着になっているチャンピオンズカップ。
今年も確固たる中心馬が不在で混戦が予想されます。
混戦が続くダート界、今年はどんなレースとなるのでしょうか。
◇チャンピオンズカップ2017(GI、ダート1800m、中京) 出走予定馬(枠順)
1-1 コパノリッキー 57.0 田辺
1-2 ケイティブレイブ 57.0 福永
2-3 ミツバ 57.0 松山弘
2-4 ノンコノユメ 57.0 C・デムーロ
3-5 メイショウスミトモ 57.0 吉田隼
3-6 モルトベーネ 57.0 秋山真
4-7 ロンドンタウン 57.0 岩田
4-8 グレンツェント 57.0 H・ボウマン
5-9 ゴールドドリーム 57.0 R・ムーア
5-10 キングズガード 57.0 藤岡康
6-11 アウォーディー 57.0 武豊
6-12 カフジテイク 57.0 C・ルメール
7-13 テイエムジンソク 57.0 古川吉
7-14 サウンドトゥルー 57.0 大野
8-15 アポロケンタッキー 57.0 内田博 出走取消
8-16 ローズプリンスダム 56.0 戸崎
30日、今年のチャンピオンズCの枠順が確定!
混戦模様のレースですが有力馬の多くが外目の枠に入り早くも何やら波乱の予感。
今年も一筋縄ではいかないレースとなりそうです。
連覇を目指すサウンドトゥルーは7枠14番。
追い込み馬とはいえ終始外を回ることになりそうなこの枠はマイナス。
これは連覇に向けて黄色信号?
アウォーディーが6枠11番、カフジテイクが6枠12番、テイエムジンソクが7枠13番。
中京開催になってからは二桁馬番の馬は3着が1回あるだけなのは少し気がかり。
外枠から各騎手がどのような競馬を見せるのか注目です。
対照的に好枠を引いたのが1枠の2頭。
コパノリッキーが1枠1番、ケイティブレイブ1枠2番。
この2頭は内をロスなく進めそうでレースがしやすいでしょう。
過去の傾向からすると4枠7番のロンドンタウン、4枠8番のグレンツェントあたりが波乱の立役者となるかもしれません。
アウォーディーは昨年のチャンピオンズカップで2着。
ゴール前でサウンドトゥルーの強襲に屈し人気に応えられませんでした。
今年もJBCクラシックからチャンピオンズカップ⇒東京大賞典の王道ローテを予定。
しかし連覇を狙ったJBCクラシックでは4着。
休み明けということもあったんでしょうがまたしても大井では勝てませんでした。
この馬もすでに7歳でややピークは過ぎた感があるのも事実。
悲願の中央GI制覇のラストチャンスとも言える今年のチャンピオンズカップ。
休み明けをひと叩きされてどこまで調子が上がっているかがカギとなりそうです。
コパノリッキーは南部杯でGI・10勝目。
かしわ記念に続く連勝であのホッコータルマエにタイトル数で並びました。
このままチャンピオンズカップに直行かと思われていましたが急遽JBCスプリントに参戦。
突然のスプリント戦参戦で苦戦も予想されましたがここでもしっかり2着。
新記録となるGI・11勝目こそ逃しましたが、スプリント戦でも崩れないその走りは驚きの一言です。
チャンピオンズカップには再度、新記録となるGI・11勝目をかけての出走。
過去、このレースで結果が出ていないのはやや気になりますが。。。
ただ、このところ脚質に幅が出てきており好位、差しで結果が出ているのはプラス材料。
あとは地方重賞よりも強化される中央GIのでの相手関係がどうなりますか。
昨年の覇者であるサウンドトゥルー。
展開がハマったとはいえアウォーディーを破ったレースは見事でした。
その後はまた勝ち切れないレースが続いていましたが前走のJBCクラシックで久々のGI制覇。
まだまだ力は衰えていないところを見せてくれました。
連覇のためには今年も展開の助けは必要ですがJBCで見せた末脚は健在。
チャンピオンズカップ連覇を目指し、今年も末脚に賭けます。
カフジテイクは前走の武蔵野Sで5着。
メンバー中最速の脚で追い込んできましたがまたもや結果は出せず。
やはり脚質が極端なだけに余程展開がハマらないと厳しい結果になってしまいます。
チャンピオンズカップではC・ルメール騎手と新コンビ。
この乗り替わりがいい方向に出るのか。
中京はベストの舞台とは言えませんが左回りは合うだけに展開さえハマれば。。。
みやこSでエピカリスなどを破って優勝したのがテイエムジンソク。
レースでは好位から早めに仕掛けそのまま押し切る強い内容でした。
あのレースができれば本番でも楽しみな存在になりそう。
今年のチャンピオンズカップはこの馬がレースのペースを握ることになりそうです。
ロンドンタウンは前走のソウルCで海外GI制覇。
かなりレベルの落ちる韓国競馬でのGI勝ちですがクリソライトを完封した内容は評価できます。
現在重賞2連勝中でまだ4歳馬。
この馬も次世代のダート界を背負う候補生の一頭。
やや前走から間隔は空きましたが侮れない一頭です。
ケイティブレイブは今年の帝王賞を制覇。
本来は先行馬ですがこのレースでは出遅れ、後方からの競馬になるもそこから一気の差し切り勝ち。
思わぬ末脚を秘めているところを見せてくれました。
ただ、その後は本来の先行策で日本テレビ盃3着、JBCクラシック2着。
大崩れはありませんが勝ち切れないレースが続いています。
今回も恐らく先行するとは思うのですが。。。
福永騎手がどのような位置取りで競馬をするのかは見ものです。
チャンピオンズカップの前身はジャパンCダート。
その名残もあり、今年も5頭の外国馬が選出されました。
選出馬の中には昨年のドバイワールドカップ2着馬ムブタヒージや今年のケンタッキーダービー3着馬バトルオブミッドウェーの名も。
しかし今年も外国馬は全頭が辞退。
今年のチャンピオンズカップも日本馬だけでのレースとなりました。
◇チャンピオンズカップ、有力馬追い切り情報
◇サウンドトゥルー
【最終追い切り】
11/29:美浦坂路(良)4F:54.7-40.3-26.5-13.1(大野/馬なり)
【1週前追い切り】
11/22:美浦坂路(良)4F:53.7-39.2-25.9-12.9(大野/G強め)
◇アウォーディー
【最終追い切り】
11/29:栗東CW(良)6F:83.1-67.9-53.5-39.7-12.3(武豊/一杯)
外フェルメッツァをと4F併せで併入
【1週前追い切り】
11/22:栗東CW(良)6F:82.0-66.8-51.9-38.9-12.6(助手/一杯)
◇コパノリッキー
【最終追い切り】
11/29:栗東CW(良)5F:69.1-52.2-39.3-11.9(助手/馬なり)
【1週前追い切り】
11/22:栗東CW(良)6F:85.3-68.8-53.0-37.9-12.4(助手/馬なり)
◇カフジテイク
【最終追い切り】
11/29:栗東坂路(良)4F:52.3-38.0-25.3-12.7(ルメール/強め)
内エーティーサンダーと併せて0.2秒先着
【1週前追い切り】
11/22:栗東坂路(良)4F:56.5-41.9-27.1-13.2(助手/馬なり)
◇ケイティブレイブ
【最終追い切り】
11/29:栗東坂路(良)4F:55.7-39.9-25.0-12.4(福永/強め)
外キタサンシーザーと併せて0.1秒先着
【1週前追い切り】
11/22:栗東坂路(良)4F:53.4-39.0-25.2-12.5(福永/仕掛け)
外キタサンシーザーと併せて併入
◇テイエムジンソク
【最終追い切り】
11/29:栗東坂路(良)4F:54.5-39.1-24.9-12.5(助手/G強め)
外エスケークラウンと併せて併入
【1週前追い切り】
11/22:栗東CW(良)6F:87.8-70.8-56.6-41.9-13.8(助手/馬なり)
◇アポロケンタッキー
【最終追い切り】
11/29:栗東坂路(良)4F:53.2-37.6-24.5-12.6(助手/一杯)
外テイエムボンバーと併せて併入
◇ゴールドドリーム
【最終追い切り】
11/29:栗東坂路(良)4F:51.1-37.3-24.0-11.8(藤懸/一杯)
29日、美浦、栗東の両トレセンでチャンピオンズCの最終追い切りが行われました。
連覇を目指すサウンドトゥルーはいつも通り美浦の坂路で最終追い切り。
馬なりの軽い内容で特段時計が速かったわけでもありませんが順調そのもの。
連覇に向けて仕上がりは良さそうに見えます。
有力馬の中で調教の動きが目立ったのがゴールドドリーム。
栗東坂路で追い切られ、51.1-11.8でフィニッシュ。
全体の時計も終いの時計も文句なし。
鋭い動きを見せており、調子は良さそう。
ムーア騎手が騎乗しますし、怖い一頭となりそうです。
コパノリッキーも終い鋭い伸びを見せており引き続き好調維持。
引退まであと2戦。
GIの最多記録更新なるか注目です。
悲願の中央GI制覇を狙うアウォーディーは有力馬の中では数少ない栗東CWでいつも通り追い切り。
武豊騎手を背に83.1-12.3とまずまずの内容。
年齢的にどこまで上積みがあるかは微妙ですがひと叩きされた効果はありそうです。