11月25日(日)に東京競馬場で行われる競馬のジャパンカップ2018(GI)。
長い歴史を誇る日本競馬で最初の国際競走であり、国内最高賞金のGI競走です。
最近はかつてほど外国馬が揃わない年が続いていますが国内組は有力馬が集結。
毎年ハイレベルなレースが展開されています。
今年も最近の傾向通り日本馬が上位を独占するのか、久々に外国馬の激走があるのか。
今年のジャパンカップはどんなレースになるのでしょうか。
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◇ジャパンカップ2018(GI、芝2,400m、東京)出走予定馬(枠順)
1-1 アーモンドアイ 53.0 C・ルメール
2-2 ハッピーグリン 55.0 服部茂
3-3 サトノダイヤモンド 57.0 J・モレイラ
3-4 サトノクラウン 57.0 W・ビュイック
4-5 ミッキースワロー 57.0 横山典
4-6 サンダリングブルー 57.0 F・ベリー
5-7 サウンズオブアース 57.0 田辺
5-8 キセキ 57.0 川田
6-9 シュヴァルグラン 57.0 C・デムーロ
6-10 ガンコ 57.0 蛯名
7-11 スワーヴリチャード 57.0 M・デムーロ
7-12 カプリ 57.0 R・ムーア
8-13 ノーブルマーズ 57.0 高倉稜
8-14 ウインテンダネス 57.0 内田博
今や国内最高賞金を誇るジャパンカップ。それもあり近年は有馬記念よりもこのレースを秋の最大目標にする陣営が増えています。
今年も有力馬の多くがこのレースを秋の最大目標に設定。ただ、今年はレイデオロ、マカヒキ、ミッキーロケット、ディアドラなどが回避。超豪華メンバーまでとはいきませんでしたがそれでもなかなかの好メンバーが揃いました。
春の2冠を圧倒的なパフォーマンスで制したアーモンドアイ。3冠を目指した秋華賞でも先行有利の流れの中、直線豪快に追い込み見事に3冠を達成!改めてこの馬の強さを証明する結果となりました。
秋華賞の後は予定通りジャパンカップへ向かうことが正式に陣営から発表されました。いよいよジャパンカップで古馬と対決することになります。
秋は3冠がかかっていたにも関わらず、トライアルは使わず秋華賞へ直行。このローテからもわかるように陣営はもとからこの馬でジャパンカップ参戦をかなり意識していたんでしょう。
牝馬3冠達成はあくまで通過点。その先には古馬との戦いを見据えていたことが想像できます。東京2,400mはオークスを圧勝した舞台で今となっては距離に対する不安もないアーモンドアイ。
古馬相手でもオークスのような競馬ができれば十分にチャンスがあるでしょう。それに3歳牝馬は斤量面でもかなり有利。アーモンドアイが53キロの斤量で出てくれば古馬勢にとっては脅威となります。
休み明けの秋華賞で3冠をあっさりクリアしたことで、ますます期待は膨らむばかり。歴史的な名馬となるべく次はジャパンカップで歴戦の古馬撃破を狙います!
スワーヴリチャードは天皇賞秋からジャパンカップに向かうローテ。ぶっつけで天皇賞秋に出走したあたり、あくまでこのジャパンカップが秋の最大目標であることは間違いありません。
その天皇賞秋ではスタートでまさかの出遅れ。道中は最後方からの競馬となってしまい見せ場なく10着に大敗。最後は鞍上のデムーロ騎手も無理をしていなかった印象を持ちました。
思わぬ結果に終わった天皇賞秋ですが敗因もはっきりしているためそれほど悲観することはないでしょう。左回りで2,400mとなるジャパンカップは間違いなくこの馬にとってベストの舞台。
アルゼンチン共和国杯を快勝しているように距離延長も歓迎。東京コースが一番この馬には合っていることは周知の事実ですからこのジャパンカップは申し分のない条件が揃ったレースでしょう。
それだけに陣営もここは気合が入っているはず。天皇賞秋からどのような巻き返しを見せてくれるのか注目です。
シュバルグランとサトノダイヤモンドは秋のローテーションがまったく同じ。このジャパンカップが秋の2戦目となります。
今年いっぱいでの引退が決まっているシュヴァルグランは昨年のこのレースの覇者で今年は連覇を目指します。秋初戦となった京都大賞典では1番人気を裏切り4着。好位から競馬を進めましたが、スローの瞬発力勝負になり、キレ負けする結果となりました。
昨年のジャパンカップでは内枠を最大限に生かしたレースであのキタサンブラックやレイデオロを破っての優勝。昨年はすべてがはまったことによる勝利と言えなくもありませんが今年もこの馬のレースができればチャンスは十分。
2,400m戦ではほとんど崩れていないだけに今年も有力候補の一頭でしょう。ただ、騎乗を予定していたH・ボウマン騎手がメルボルンCで騎乗停止となりジャパンカップでシュヴァルグランへの騎乗できなくなったことは誤算。
ボウマン騎手が手綱を取れなくなり、宙に浮いていた鞍上ですがC・デムーロ騎手に決定。昨年のジャパンカップ制覇はボウマン騎手の好騎乗もあっただけに、今年連覇の大役を任されたC・デムーロ騎手がどのような騎乗を見せてくれるのかにも注目が集まります。
サトノダイヤモンドは秋初戦となった京都大賞典で久々の優勝!昨年のフランス遠征以降続いていた長いトンネルからようやく抜け出しました。
京都大賞典からジャパンカップは予定通りのローテ。一度使われた上積みも見込まれさらに良い状態で出走ができそうです。
京都大賞典でも鋭い末脚を見せたようにやはりこの馬には軽い馬場が合っているのは間違いないところ。ジャパンカップの舞台である東京の馬場は待ちに待った舞台。絶好の馬場状態でレースができればこの馬らしい走りを見せてくれるでしょう。
そしてジャパンカップではJ・モレイラ騎手との新コンビを組むことが発表されました。復帰戦となった京都大賞典を快勝したことでGIでも再びかつての強さを取り戻すことができるか。モレイラ騎手を背にジャパンカップでどのようなレースを見せてくれるのか注目を集めそうです。
レイデオロは昨年のこのレースで2着。3歳馬ながらキタサンブラックに先着するなど力のあるところを見せてくれました。
秋は復帰戦となったオールカマーに続き、天皇賞秋も制覇。この秋は昨年以上に充実した走りを見せてくれています。
ダービー、天皇賞秋を勝っている東京はこの馬がもっとも力を出せる条件。出走すれば今年も好走が期待できましたが噂通り陣営はジャパンカップをパスし、有馬記念への参戦を表明。
やはりアーモンドアイがジャパンカップへの参戦することになり主戦のルメール騎手の確保が難しくなったため、回避となったようです。オーナーサイドも天皇賞秋のレース後にできれば鞍上は変えたくないと発言していました。この発言からもルメール騎手が乗れないならジャパンカップはパスし、ルメール騎手で有馬記念という結論が下されていたのでしょう。
来年も現役続行が決まっているので昨年2着のリベンジは来年ということでしょうか・・・。
ミッキーロケットは宝塚記念で待望のGI初勝利。レースでは内枠を最大限に生かした和田騎手の好騎乗も見事でした。
今年の秋はシュヴァルグラン、サトノダイヤモンドと同じローテになる予定でしたが調整の遅れから京都大賞典を回避。秋は天皇賞が始動戦に変更となりました。
その天皇賞秋では直線ジリジリ伸びて5着に好走。決してベストの舞台とは言えない天皇賞秋でこの走りができるということは地力がついてきた証拠でしょう。
前走の内容から期待されたジャパンカップですが1週前追い切り後に左後肢の筋肉痛を発症。そのためジャパンカップは無念の回避となりました。
今後は有馬記念へ向けて調整されるとのことです。
有馬記念を目指している障害王オジュウチョウサン。一時はジャパンカップに参戦との報道もありましたが結局有馬記念へ直行することが決定。
現在、平地競走に復帰後2連勝中のオジュウチョウサンですが、前走の疲れもまだ残っているとのことでまずは披露の回復に努め、体調を判断した上で有馬記念に向け再調整されるプランに落ち着いたようです。
そしてジャパンカップと言えばやはり外国馬。日本で最初の国際競走ということで毎年外国馬の出走があります。
近年はかつてのように大物外国馬の出走がなくなりましたが今年も出走は2頭のみ。
28頭が予備登録を行ったのですが参戦は2頭と今年も寂しい結果となりました。
実績的にはカプリが今年の目玉ということになります。昨年の愛ダービーと英セントレジャーの勝ち馬。今年の凱旋門賞でも5着に入っています。ただ、今年はGIIIでの1勝止まりと成績がイマイチなのと東京のような軽い馬場への適性が?なので厳しい戦いが予想されます。
・カプリ〔15戦6勝〕
【主な戦績】
18【アイルランド】アレッジドステークス(G3) 1着
17【イギリス】英セントレジャー(G1) 1着
17【アイルランド】愛ダービー(G1) 1着
・サンダリングブルー〔21戦6勝〕
【主な戦績】
18【カナダ】カナディアンインターナショナル(G1) 2着
18【イギリス】英インターナショナルステークス(G1) 3着
18【イギリス】ヨークステークス(G2) 1着
◇ジャパンカップ、有力馬追い切り情報
◇アーモンドアイ
【最終追い切り】
11/21:美浦南W(良)
6F:83.5-67.4-52.9-38.7-12.6(ルメール/仕掛け)
※外ウォリアーズクロスと1F併せで0.8秒先着
【1週前追い切り】
11/15:美浦南W(良)
5F:65.4-50.4-36.7-12.8(ルメール/馬なり)
※中レッドローゼスと1F併せで0.2秒先着
※外サトノキングダムと1F併せで0.6秒先着
◇サトノダイヤモンド
【最終追い切り】
11/21:栗東CW(良)
4F:52.9-38.0-11.7(助手/G一杯)
※外トゥザクラウンと1F併せで0.5秒先行
【1週前追い切り】
11/15:栗東CW(良)
6F:81.3-65.4-50.8-37.4-11.6(モレイラ/馬なり)
※外ソーグリッタリングと1F併せで併入
◇シュヴァルグラン
【最終追い切り】
11/21:栗東坂路(良)
4F:54.0-38.6-25.2-12.8(Cデムーロ/強め)
※外アドマイヤコーストと併せ併入
【1週前追い切り】
11/15:栗東CW(良)
6F:80.1-65.0-50.5-37.0-11.9(Cデムーロ/一杯)
※中アドマイヤコーストと1F併せで併入
※外ランブリングアレーと1F併せで0.1秒遅れ
◇スワーヴリチャード
【最終追い切り】
11/21:栗東CW(良)
6F:85.2-68.4-53.1-39.2-12.6(Mデムーロ/馬なり)
※内ダイシンカローリと1F併せで併入
【1週前追い切り】
11/15:栗東CW(良)
6F:83.3-67.0-52.4-39.4-12.8(Mデムーロ/馬なり)
※内ダイシンカローリと1F併せで併入
◇サトノクラウン
【最終追い切り】
11/21:美浦南W(良)
4F:54.3-39.9-12.5(ビュイック/馬なり)
※フォギーナイトと1F併せで併入
【1週前追い切り】
11/15:美浦南W(良)
6F:84.1-69.3-54.3-39.4-12.7(助手/強め)
◇キセキ
【最終追い切り】
11/21:栗東CW(良)
5F:67.0-51.9-37.4-12.0(助手/馬なり)
【1週前追い切り】
11/14:栗東CW(良)
5F:67.5-52.8-38.8-11.9(助手/馬なり)
◇カプリ
【最終追い切り】
11/22:東京芝(良)
7F:97.6-66.3-51.8-37.8-12.1(ムーア/馬なり)
◇ミッキースワロー
【最終追い切り】
11/21:美浦南W(良)
6F:85.4-69.3-54.2-39.7-12.6(横山典/仕掛け)