今週の日曜阪神メインは大阪杯(GI)。
昨年までの産経大阪杯(GII)が今年からGIに格上げとなりました。

これまでも天皇賞・春や春のGIを目指す馬たちが集う中距離重賞だった大阪杯。
例年好メンバーが揃うことからスーパーGIIなどと言われることもありました。

GIに昇格したことでドバイに流れていた有力馬も出走してくる今年の大阪杯。
今年は例年以上となるGIらしい豪華メンバーになりました。

阪神内回りということもありGII時代から荒れることも多いこのレース。
GIとして初めて行われる大阪杯はどのようなレースとなるのでしょうか。

なお、今年から大阪杯の勝ち馬には愛チャンピオンSの優先出走権が与えられることが発表されています。

◇昨年の産経大阪杯(GII、芝2000m、阪神)結果!!

1着 ○ 9.アンビシャス
2着 ◎ 7.キタサンブラック
3着 × 8.ショウナンパンドラ
4着 ▲ 2.ラブリーデイ
5着 × 4.イスラボニータ
・・・・・・・・・・・・・・

◇払戻金
単勝 9 390円 2番人気
馬連 7-9 1,470円 7番人気
馬単 9-7 2,510円 12番人気
3連複 7-8-9 2,540円 12番人気
3連単 9-7-8 12,810円 59番人気

逃げるキタサンブラックを2番手追走のアンビシャスがゴール前で捕える展開でした。
アンビシャスの横山典騎手の位置取りには驚かせられました。

アンビシャスにとっては悲願のGI獲りがかかる今年の大阪杯。
今年はどんな競馬を見せてくれるのでしょうか。

◇大阪杯 2017(GI、芝2000m、阪神)の出走予定馬(枠順)!!
※1着馬に愛チャンピオンSの優先出走権が付与

1-1 ミッキーロケット 57.0 和田

2-2 アングライフェン 57.0 岩田

3-3 スズカデヴィアス 57.0 藤岡佑
3-4 ステファノス 57.0 川田

4-5 キタサンブラック 57.0 武豊
4-6 サクラアンプルール 57.0 横山典

5-7 サトノクラウン 57.0 M・デムーロ
5-8 ロードヴァンドール 57.0 太宰啓

6-9 ディサイファ 57.0 四位
6-10 モンドインテロ 57.0 内田博

7-11 マルターズアポジー 57.0 武士沢
7-12 アンビシャス 57.0 福永

8-13 ヤマカツエース 57.0 池添
8-14 マカヒキ 57.0 C・ルメール

【大阪杯2017】こじはる3連単5頭BOX、DAIGO、まいやん、ジャンポケ斉藤、キャプテン渡辺などの予想一覧!!

昨年の年度代表馬キタサンブラックがここから始動。
有馬記念では惜しくも2着だったキタサンブラック。

今年はこの大阪杯とドバイ遠征の両睨みだったのですが春は国内に専念することが決定。
昨年同様この大阪杯から始動しその後は天皇賞・春、宝塚記念へ向かいます。

昨年は逃げて最後にアンビシャスに差されたキタサンブラック。
GIに昇格した大阪杯で昨年のリベンジとなるでしょうか。

やや気になるのが同型馬のマルターズアポジーの存在。
有馬記念でもこの馬がハナを切りキタサンブラックは2番手からの競馬でした。

今回もそれと同じ展開になるのか、キタサンブラックがハナを切るのか。
番手でも競馬はできますが一番理想なのはジャパンカップのように自らハナを切ってのマイペースな逃げ。

マルターズアポジーがあまりにスローに落とすとこの馬本来のペースを乱される可能性があります。
武騎手がどのような判断を下すのかが注目されます。

凱旋門賞14着のあと休養していたマカヒキは京都記念で復帰。
注目された復帰戦は圧倒的1番人気に支持されたものの3着。

緩い馬場で本来の鋭い末脚が見られず思わぬ敗戦となりました。
京都記念から大阪杯に向かうローテは予定通り。

京都記念ではR・ムーア騎手が騎乗しましたが大阪杯では再びC・ルメールとコンビを組みます。
大阪杯でダービー馬マカヒキの逆襲があるのか、ここまでは順調に調整されており、あとは当日の馬場でしょう。

マカヒキの大阪杯参戦で今年の大阪杯はGIらしい豪華メンバーに。
サトノダイヤモンドの回避でキタサンブラック、マカヒキの3強対決こそなくなりましたが、レースが盛り上がること間違いなしです。

京都記念を制したのがサトノクラウン。
昨年末の香港ヴァーズではハイランドリールを破る金星。

そして京都記念ではマカヒキを破りレース連覇を果たしました。
ここにきて馬が本格化。

一昨年の皐月賞ではドゥラメンテ以下を抑えて1番人気に支持された実力馬が本領を発揮してきました。
この馬もドバイから招待状が届いていましたが大阪杯を選択。

サトノダイヤモンドが回避したのでオーナーはこの馬を大阪杯に出走させてきました。
暮れの香港を勝った今なら阪神2000mは問題なさそう。

鞍上も絶好調のデムーロ騎手ですから国内GI初制覇も十分期待できそうです。
今年の大阪杯はキタサンブラック、マカヒキ、サトノクラウンの3強が中心になりそうです。

昨年のこのレースの覇者アンビシャスは春はこのレースが大目標。
昨年の天皇賞・秋と後は早々と休養に入り、今年に備えていましたが復帰戦となった中山記念は4着。

休み明け+スローペースでやや脚を余すような結果に終わりました。
本番前に一叩きしたことでどこまで馬が変わってくるか。

なお、未定だった鞍上は福永騎手に決定。
昨年は思わぬ先行策でキタサンブラックに競り勝ち優勝。

今年は福永騎手がどのような競馬を見せるのかも注目です。

この馬にとって阪神2000mは距離的にもベストのGI舞台。
今年こそ悲願のGI獲りがなるか注目です。

ステファノスも早々とこのレースを春の目標に設定。
香港カップ3着後はここを目標に調整が行われてきました。

この馬にとっても距離2000mはベストの舞台。
毎年天皇賞・秋で好走していることからもそれは明らか。

陣営にとっては願ってもいない今回のGI格上げでしょう。
アンビシャスと同様、この馬も大阪杯で悲願のGIを目指しています。

今年初戦の金鯱賞は6着。
ここを叩かれて本番でどこまで上昇してくるか。

日経新春杯で重賞初制覇を果たしたミッキーロケット。
明け4歳世代の1頭としてその存在感を見せつける勝利となりました。

しかし今年2戦目の京都記念では痛恨の出遅れ。
これが最後まで響き、直線では追い込んだものの4着でした。

それでも出遅れ+緩んだ馬場を考慮すればそこまで悲観する内容ではありませんでした。

スタートに不安が残りますがスタートさえ五分ならこのメンバーに入っても面白い存在になりそう。
人気も落ちるでしょうから穴党には恰好のダークホースとなるかもしれません。

有馬記念で4着に入ったヤマカツエース。
この馬も本来は2000m前後がベストの馬。

今年から大阪杯の前哨戦となった金鯱賞を快勝。
これで胸を張って大阪杯に駒を進めることができます。

ただ、この馬の場合は中山、中京を得意としているだけに阪神2000mへの対応がカギとなりそうです。

中山記念でGI馬4頭を破ったネオリアリズム。
注目の次走は大阪杯か香港のクイーンエリザベス2世Cでしたが大阪杯への登録はなし。

どうやら大阪杯はパスしてクイーンエリザベス2世Cへ向かうようです。
この馬の回避は残念ですが海外遠征してくれれば海外の馬券が販売される可能性があるのでそれはそれで楽しみです(笑)。

昨年の皐月賞馬ディーマジェスティは日経賞で復帰。
日経賞に間に合わない場合は大阪杯から始動する可能性もありましたが予定通り日経賞へ。

日経賞では見せ場なく6着。
この後は予定通り天皇賞・春へ向かうようです。

昨年の有馬記念を制したサトノダイヤモンドは今春は天皇賞が最大目標と発表されました。
今季初戦となった阪神大賞典を快勝し、今年も期待できそうです。

今年の春は国内専念を表明しているサトノダイヤモンド。
陣営はかねてより2000m前後がベスト距離と言っていたので大阪杯の回避はちょっと意外でした。

菊花賞、有馬記念と結果が出たことで考えが変わったのか、オーナーの希望なのでしょうか。
それとも秋に凱旋門賞を勝つためには長距離戦に出る必要があるのでしょうか。

この馬が大阪杯にいればさらに盛り上がったのは間違いありませんが、変わりに天皇賞・春を盛り上げてもらいましょう。

◇大阪杯 2017 追い切り情報

◆キタサンブラック
【最終追い切り】
3/29:栗東CW(良)6F:83.4-67.7-52.6-38.3-11.7(黒岩/仕掛け)
※外アキトクレッセント(馬なり)を6Fで0.4秒追走、1F併せでクビ差遅れ

【1週前追い切り】
3/23:栗東CW(重)6F:78.6-63.6-50.3-37.7-12.2(黒岩/馬なり)
※内パリンジェネシス(一杯)を6Fで0.5秒追走、3F併せで0.5秒先着
※外アキトクレッセント(馬なり)を6Fで0.9秒追走、3F併せで併入

【2週前追い切り】
3/15:栗東CW(良)6F:83.3-67.3-52.0-38.5-12.1(武豊/馬なり)
※中ピットボス(一杯)を6Fで0.5秒追走、1F併せで併入
※外ビップレボルシオン(一杯)を6Fで0.9秒追走、1F併せで0.2秒先着

◆マカヒキ
【最終追い切り】
3/29:栗東坂路(良)4F:51.6-37.5-24.6-12.3(ルメール/馬なり)
※外ジュンスパーヒカル(一杯)と併せで0.8秒先着

【1週前追い切り】
3/23:栗東CW(重)7F:94.3-64.7-50.8-37.4-12.1(助手/一杯)
※中アドマイヤロブソン(一杯)を7Fで0.9秒追走、1F併せで0.8秒先着
※外マイフリヴァー(一杯)を7Fで2.4秒追走、1F併せで0.2秒先着

【2週前追い切り】
3/16:栗東坂路(良)4F:51.4-37.6-24.3-11.9(助手/馬なり)

◆サトノクラウン
【最終追い切り】
3/30:美浦南W(良)5F:54.0-39.7-12.5(助手/馬なり)
※内ウムブルフ5Fから(強め)に4Fで0.4秒先行、3F併せで0.1秒先着

【1週前追い切り】
3/23:美浦南W(良)6F:84.3-69.5-54.5-39.2-12.6(助手/仕掛け)

【2週前追い切り】
3/16:美浦南W(重)5F:69.7-55.8-40.7-13.3(助手/馬なり)
※内ラディアンスウェイ(馬なり)に5Fで0.2秒先行、4F併せで併入

◆ミッキーロケット
【最終追い切り】
3/29:栗東坂路(良)4F:52.4-37.4-24.1-12.1(和田/強め)
※外アルティマブラッド(強め)と併せで併入

【1週前追い切り】
3/23:栗東坂路(重)4F:51.3-36.9-24.2-12.3(和田/G一杯)
※内アンビシャス(強め)と併せで0.5秒先着

【2週前追い切り】
3/15:栗東坂路(良)4F:52.9-37.9-24.7-12.4(和田/馬なり)

◆アンビシャス
【最終追い切り】
3/29:栗東坂路(重)4F:51.6-38.3-25.3-12.8(福永/強め)
※外アードラー(馬なり)と併せで併入

【1週前追い切り】
3/23:栗東坂路(重)4F:52.1-37.5-24.8-12.8(松若/強め)
※外ミッキーロケット(G一杯)と併せで0.5秒遅れ

【2週前追い切り】
3/15:栗東坂路(良)4F:56.6-40.0-25.5-12.8(福永/馬なり)

◆ヤマカツエース
【最終追い切り】
3/29:栗東CW(良)6F:80.5-65.2-51.1-37.9-11.5(池添/G強め)