今週末の日曜中山メインはグランプリ有馬記念2017(GI)。
2017年の中央競馬の締めくくりとなる大一番です。
今年は12月28日(木)にも中央競馬が開催されるため2017年の開催最終日ではない有馬記念。
それでもクリスマスイヴに行われるとなれば例年通り盛り上がることは間違いなし。
しかも今年は現役屈指の人気馬キタサンブラックがこのレースを最後に現役を引退。
ファン投票でも圧倒的な人気で1位に選ばれたキタサンブラックがどんなレースを見せるのか。
2017年の総決算、ドリームレースにふさわしいレースになることを期待しましょう!!!
◇有馬記念2017(GI、芝2500m、中山) 出走予定馬(枠順)
1-1 ヤマカツエース 57.0 池添
1-2 キタサンブラック 57.0 武豊
2-3 クイーンズリング 55.0 C・ルメール
2-4 ブレスジャーニー 55.0 三浦
3-5 トーセンビクトリー 55.0 田辺
3-6 サトノクロニクル 55.0 戸崎
4-7 シャケトラ 57.0 福永
4-8 レインボーライン 57.0 岩田
5-9 サクラアンプルール 57.0 蛯名
5-10 シュヴァルグラン 57.0 H・ボウマン
6-11 ルージュバック 55.0 北村宏
6-12 サトノクラウン 57.0 R・ムーア
7-13 ミッキークイーン 55.0 浜中
7-14 スワーヴリチャード 55.0 M・デムーロ
8-15 カレンミロティック 57.0 川田
8-16 サウンズオブアース 57.0 C・デムーロ
今週末に迫った今年の有馬記念。
今年は16頭が出走します。
サトノダイヤモンドなどは不在ですが今年はキタサンブラックの引退レースということでおおいに盛り上がりそう。
結果はどうあれキタサンブラック一色の有馬記念となりそうです。
21日には毎年恒例となった枠順公開抽選会が行われ今年の有馬記念の枠順が確定!
注目のキタサンブラックは1枠2番、スワーヴリチャードは7枠14番にそれぞれ入りました。
他の有力馬はシュヴァルグランが5枠10番、サトノクラウンが6枠12番とやや外目の枠へ。
枠順だけでいうとキタサンブラックがライバルと一歩リードといったところでしょうか。
昨年は惜しくも2着に敗れたキタサンブラック。
年内での現役引退が発表されたため、このレースが引退レースとなります。
そのキタサンブラックは秋初戦となった天皇賞で復活の勝利。
不良馬場のタフなコンディションの中、見事な勝利を見せてくれました。
しかし連覇を狙った前走のジャパンカップでは3着。
逃げる形になり直線一旦は抜け出したものの、最後に捕まり連覇ならず。
厳しいマークに加え落鉄があったとはいえ、勝負付けが済んでいた感があったシュヴァルグランに負けた点は気がかり。
やはり前走は天皇賞秋激走の疲れがあったのかもしれません。
それでも9日の2週前追い切り、13日の1週前追い切りはしっかり併せ馬で追われ元気一杯。
16日にも時計を出しており、心配された疲れに関してはあまり問題なさそうです。
現役最後の追い切りとなった20日の最終追い切りは馬なり調整もしっかりと並走馬に先着。
そして最終追い切り翌日の21日にも坂路に入る異例の調整。
最終追い切りが予定よりも遅かったので陣営が微調整を加えたようです。
ここまでは順調に調整されており、あとはレースを迎えるだけとなりました。
引退レースとなる有馬記念へは昨年のリベンジをかけての出走となります。
宝塚記念9着の結果からこの秋は海外遠征を断念。
国内に専念しただけにこの有馬記念は是が非でも欲しいタイトル。
清水調教師も早くから有馬記念でのリベンジに言及していただけに陣営もここは気合が入っているはず。
枠順も先行するには絶好の1枠2番、ここから本来の先行策に持ち込みたいところ。
枠順発表前はカレンミロティックを行かせて2番手からの競馬かと思っていましたがこの枠なら自らハナもありそう。
カレンが外枠から行くなら行かせて、行かないなら自らがハナへ。
いずれにしても4角ではこの馬が先頭、早めに抜け出し後続をシャットアウトする競馬が理想でしょう。
復帰戦となったアルゼンチン共和国杯を快勝したスワーヴリチャード。
当初の予定通り有馬記念に駒を進めてきました。
陣営はジャパンカップではなく有馬記念を選択。
レース間隔なども考慮してのことでしょう。
ただしコース適性は未知数。
中山は皐月賞でいいところなく敗れているだけに正直微妙なところ。
あまり器用なタイプではないので東京のような広いコースが本当はベストでしょう。
枠順も外目の7枠14番。
トリッキーな中山2500mでM・デムーロ騎手がこの枠からどのような手綱さばきを見せるのかにも注目です。
シュヴァルグランはジャパンカップで待望のGI初制覇。
これまで惜敗続きだった馬が大一番で大仕事をやってのけました。
内枠+ボウマン騎手の好騎乗があったとはいえ見事な勝利。
今まで勝ち切れなかった馬がこの勝利で変わってくるかもしれません。
ジャパンカップから有馬記念は当初からの予定通り。
枠は5枠10番とやや外になりましたがボウマン騎手がどのような騎乗を見せるのか。
GI馬の仲間入りを果たしたこの馬の走りに注目が集まります。
出否が未定だったサトノクラウンも出走が決定。
当初の噂通り鞍上もR・ムーア騎手に決まりました。
ただ、ここまで出否を迷っていた点は何とも気がかり。
前走大敗の疲れがあったのかその真意はわかりません。。。
ジャパンカップは良馬場で10着といいところがなかっただけに体調面は心配。
ここまで出走がはっきりしなかったことからも文句なしの絶好調というわけではなさそうです。
枠も6枠12番で外に入ってしまっただけにできれば馬場の恩恵は欲しいところですが。。。
天気予報を見る限りでは雨が降ることはなさそうで力のいる馬場とはいかないことが濃厚。
それでも宝塚記念や香港のシャティンで香港ヴァーズを勝っているように右回りの小回りコースは対応できそう。
ただ、どちらかというと間隔があいた時のほうが好走の多い馬なので今回、使い詰めで秋3戦目なのは気になります。
ミッキークイーンは宝塚記念以来となったエリザベス女王杯で3着。
スローペースで先行有利な中、ただ一頭後方から追い込んできました。
休み明けであの走りができるのは地力のある証拠。
昨年もエリザベス女王杯のあと臨んだ有馬記念で5着。
トリッキーな中山2500mはベストの舞台ではありませんが乗り方ひとつで今年もいいレースをしてくれそうです。
シャケトラはこの秋、天皇賞15着、ジャパンカップ11着と見せ場なし。
ただ、春には有馬記念と同じ条件である日経賞を快勝。
どちらかと言うと右回り+小回りのほうが良さそうなタイプでありここで一変の可能性は十分。
とはいえわかりやすい穴馬なだけに変に穴人気すると今回もまた駄目な気もします(笑)。
他にもサウンズオブアース、ヤマカツエースあたりが虎視眈々。
どちらもGIではなかなか勝てない馬ですが中山2500mは魅力的な条件。
特にヤマカツエースは昨年も4着に好走していますし、紛れも多いコースなので乗り方ひとつでチャンスはありそう。
勝つまでは難しいかもしれませんが馬券圏内なら。
上位との実力差を埋めるためにも、両馬とも是が否でも内枠が欲しいところです。
今秋の重賞で活躍の目立つ3歳勢はスワーヴリチャードのほかにサトノクロニクル、ブレスジャーニーなどが参戦予定。
ただ、どちらもここに入ると一歩力が落ちる印象なので苦戦が必至でしょう。
昨年の覇者サトノダイヤモンドは年内休養を発表。
凱旋門賞で惨敗しただけに無理はしない判断が下されたようです。
有馬記念でのキタサンブラックとの最後の対決に期待する方も多かったと思いますが。。。
ただ、来年も現役続行。
春は国内専念とのことなので恐らく京都記念あたりで復帰し大阪杯に向かうことが予想されます。
しっかり疲れを取って馬体を立て直しまた強いサトノダイヤモンドを見せてもらいましょう。
なお、こちらのページでは今年の有馬記念出走予定馬を過去の傾向などから分析。
馬券候補になりそうな馬を分類しているので良かったら馬券の参考にしてみてください。
【有馬記念 2017】過去の傾向、データ分析から浮上する馬は???
◇有馬記念、有力馬追い切り情報
◇キタサンブラック
【最終追い切り】
12/20:栗東CW(良)6F:86.1-70.0-54.5-39.9-12.6(黒岩/馬なり)
内ビップレボルシオンと1F併せで0.1秒先着
【1週前追い切り】
12/13:栗東CW(良)7F:95.0-64.1-50.6-37.7-12.3(黒岩/一杯)
内トキノクレッセントと1F併せで併入
【2週前追い切り】
12/09:栗東CW(良)6F:83.2-67.9-53.8-39.9-12.6(黒岩/馬なり)
内メールドグラースと3F併せで0.1秒先着
◇スワーヴリチャード
【最終追い切り】
12/20:栗東CW(良)6F:80.3-64.5-50.1-37.2-12.4(Mデムーロ/馬なり)
外ウォーターレスターと1F併せで0.4秒先着
【1週前追い切り】
12/14:栗東CW(良)6F:79.3-63.1-49.1-36.4-12.1(Mデムーロ/一杯)
内リッジマンと3F併せで0.6秒先着
【2週前追い切り】
12/07:栗東CW(良)5F:65.6-51.6-38.5-12.6(助手/馬なり)
内メイショウテムズと3F併せで0.4秒先着
中ノーブルレゼルと3F併せで0.2秒先着
◇サトノクラウン
【最終追い切り】
12/20:美浦P(良)5F:65.4-51.3-36.7-11.9(助手/馬なり)
外キャンベルジュニアと1F併せで併入
【1週前追い切り】
12/14:美浦P(良)5F:65.3-50.1-36.3-11.3(西谷/仕掛け)
外キャンベルジュニアと1F併せで併入
◇シュヴァルグラン
【最終追い切り】
12/20:栗東坂路(良)4F:54.0-39.5-25.8-12.9(助手/G強め)
外ハイドフォイルと併せて0.6秒先着
【1週前追い切り】
12/14:栗東CW(良)6F:82.6-65.7-51.3-37.9-11.6(助手/一杯)
中エタリオウと1F併せで0.1秒遅れ
外タピゾーと1F併せで併入
◇ミッキークイーン
【最終追い切り】
12/20:栗東坂路(良)4F:52.5-38.3-24.3-11.9(浜中/馬なり)
外スプマンテと併せて併入
【1週前追い切り】
12/14:栗東坂路(良)4F:53.2-38.5-24.9-12.0(水口/強め)
外マウントゴールドと併せて0.1秒先着
【2週前追い切り】
12/07:栗東坂路(良)4F:53.3-38.6-25.3-12.6(西谷/仕掛け)
外ストロングタイタンと併せて併入
◇クイーンズリング
【最終追い切り】
12/20:栗東CW(良)6F:84.1-68.8-53.5-40.0-13.1(ルメール/馬なり)
中イージーマネーと1F併せで併入
外ハイエストクイーンと1F併せでクビ差先着
【1週前追い切り】
12/13:栗東CW(良)6F:81.5-65.5-50.8-37.3-12.1(助手/一杯)
中アイスフェアリーと1F併せで0.2秒先着
外ロードキングと1F併せで0.5秒先着
【2週前追い切り】
12/07:栗東坂路(良)4F:53.6-39.3-25.9-12.5(助手/馬なり)
◇シャケトラ
【最終追い切り】
12/20:栗東坂路(良)4F:54.4-38.8-24.6-12.0(福永/一杯)
【1週前追い切り】
12/13:栗東CW(良)6F:85.3-68.4-52.9-38.4-11.9(福永/馬なり)
外トーセンビクトリーと1F併せで0.2秒先着
◇ルージュバック
【最終追い切り】
12/20:美浦南W(良)5F:68.0-52.2-37.8-12.6(助手/直強め)
中バスインザサンと3F併せで0.4秒先着
外ボルドネスと3F併せで0.4秒先着
◆【有馬記念 2017】有力馬の最終追い切りの詳しい内容はこちら
20日、美浦、栗東の両トレセンで有馬記念の最終追い切りが行われました。
これが現役最後の追い切りとなるキタサンブラックはいつも通り栗東CWで併せ馬を消化。
先週、長めから一杯に追われているため、この日は馬なりの軽い内容。
それでも並走馬にはきっちり先着し、終いも12秒台。
引退レースに向けて態勢は整ったと言えそうです。
注目の3歳馬スワーヴリチャードは最終追い切りでも絶好の動きを披露。
栗東CWで併せ馬を消化。
M・デムーロ騎手を背に馬なりながら80.3-12.4という文句なしの内容。
並走馬を大きく突き放し絶好調の印象付ける最終追い切りでした。
体調はまさに絶好調と言えそうであとは右回りと中山の適性がカギとなりそうです。
シュヴァルグランは栗東坂路で併せ馬を消化。
特に目立つ時計ではなかったものの、もともとあまり調教は動かない馬。
引き続き調子は良さそうです。
サトノクラウンは最終追い切りも美浦ポリトラック。
先週よりは動きが良かったものの、やはり絶好調という印象ではなさそう。
最終追い切りで目立ったのは牝馬の2頭。
ミッキークイーンとルージュバックがいい動きを見せていました。
ミッキークイーンは栗東坂路で追われ終いまでしっかりとした足どり。
休み明けをひと叩きされて明らかに体調は上向きのようです。
ルージュバックは美浦南Wで3頭併せ。
並走馬を大きく突き放す内容でこちらも文句なし。
データ的には買いにくい牝馬ではありますが調子はかなり良さそうです。
◆【有馬記念 2017】サイン馬券!2017年の世相から浮上するのはやっぱりあの馬!?
そして有馬記念と言えばファン投票。
今年の有馬記念のファン投票最終結果が発表されました。
◇有馬記念ファン投票 最終結果!
※赤字は出走予定馬
1 キタサンブラック 124,641 →
2 サトノダイヤモンド 82,173 →
3 サトノクラウン 79,675 →
4 レイデオロ 75,791 →
5 シュヴァルグラン 66,102 ↑
6 マカヒキ 59,319 ↑
7 キセキ 58,553 ↓
8 ソウルスターリング 56,372 ↓
9 ミッキークイーン 54,839 ↓
10 ゴールドアクター 44,085 →
11 モズカッチャン 41,436 →
12 ヤマカツエース 34,050 ↑
13 レインボーライン 33,898 →
14 リアルスティール 33,511 ↓
15 シャケトラ 33,234 ↓
16 スワーヴリチャード 28,242 ↑
17 アルアイン 27,890 ↓
18 サウンズオブアース 26,656 →
19 ヴィブロス 24,526 →
20 ルージュバック 21,797 →
有馬記念ファン投票の最終結果が発表されました。
首位はただ1頭10万票を超えたキタサンブラック。
今年も2位以下を大きく離して堂々のファン投票第1位。
いよいよ有馬記念がラストランとなるキタサンブラック。
ファンの期待に応えて自ら引退の花道を飾ることはできるのでしょうか。
意外なところではスワーヴリチャード。
有馬記念では人気が予想されますがファン投票では人気なし(笑)。
まだまだ知名度はイマイチなようです。。。